個人的な感想です。

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おがきちかさんの「Landreaall(ランドリオール)」第151話「王と秘密」を読みました!

コミックゼロサム1月号でおがきちかさんの「Landreaall(ランドリオール)」第151話「王と秘密」を読みました!

コミックZERO-SUM2016年1月号
一迅社


ランドリオール、クレッサール編もかなりの大詰めに来ていると思うのですが、さらに新しい展開がどんどん出て来てわくわくします。

150話ではDXがクエンティンの呪いの手中に堕ち、人格から「全てを奪われ」、戦うだけの存在になってユージェニと戦わせられますが、アイシャ(イオンが化けている)、メイアンディア、六甲(五十四さんの姿になっている)の3人で必死にDXを止めています。

一方、王都では同じくクエンティンのあるきっかけで発動する呪いに引っかかっていたアニューラスも、呪いが発動して同じ部屋にいたオズモとベネディクト卿に襲いかかったり、新王であるファラオン卿がいきなり身を投げたりします。一体どうなるんだろう、というのが先月の終わりでした。

ここからは今月の内容について触れながら感想を書きますが、今回もまた驚愕の展開がありましたので、どうぞゼロサム本誌をお読みの上、読んでいただければと思います。

扉絵はディアのアップ。ふつくしい・・・という感じ。ページをめくると、ユージェニがDXに斬り掛かろうとするところにアイシャが立ちふさがります。アイシャ=イオンはユージェニの剣の動きを、「父さん(リゲイン・ルッカフォート将軍)と同じ、騎士団の剣の型だ」と見抜き、「大丈夫、対応出来る」と思います。棒を構えるアイシャの姿、かっこいいです。このあたりの活劇シーン、最近のランドリオールの見所にひとつになってきました。

一方、「敵と剣だけ」になってしまったDXはうつろな目でユージェニと戦おうとする。それを六甲とディアが必死に押さえつけます。そしてディアは、「思い出して、あなたが護らなくてはいけないものを!」とDXに話しかけます。

そしてクエンティンは気づきます。「ああ・・・レディ・メイアンディア。あなたは私の呪いに似た天恵を持っているんだね」と。これはストーリー中ではずっと以前、空飛ぶモンスターがアカデミーを襲ったあとの後日譚でディアがレイ・サークに対して明らかにしたことなのですが、「他人の精神や記憶に関わる能力」をディアは持っているのですね。

それをクエンティンは、「呪いへの干渉を感じる」と見抜きます。「そうなの?」と驚くユージェニ。クエンティンはさらに畳み掛けます。「大老があなたを利用しているのかな。それとも天恵で大老を操っている?」・・・一体それが何を意味しているのかわかりませんが、ディアの天恵がクエンティンにバレたことで、クエンティンが精神的優位にたっているように思われます。アイシャも少し焦った顔をしています。

一方王宮、新王になる大老ファラオン卿が籠る塔。窓から身を投げようとした大老を、お付きのレイ・サークと、たまたま、王城にライナスとルーディーを装って実の祖父である大老に会いに来たロビンとそれをサポートするフィルが偶然この場面に居合わせ、3人でなんとか大老を救うことが出来たのでした。

しかし危急のときが去ってみると、何故ここにアカデミーの相談役(チューター)であるレイがいるのかと驚くフィルに、何でここにフィルがいるのかと驚くレイ。お互いに、秘中の秘がぶつかりあって、でもよりおろおろしてるのがレイだというのがおかしいです。フィルは妙に落ち着いてるし、ロビンは王様が無事だったことにしか関心がない。この二人のコンビ、実は図太くておかしいですね。

「あんたまさか窓から王様を」というフィルに、「そんなわけないだろ頼むよグレイ!大老が自分で窓から飛び降りようと・・・」と焦ります。ロビンは大老に「大丈夫ですか?」と話しかけますが、なぜかぼんやりした表情の大老。「なんだね」と答えるので、ロビンは「僕は・・・ええとアカデミーの生徒で・・・(ルーディーを装っているので・・・レイに身バレしている以上今更という感じですが・・・)」「そうかね」と好々爺の表情でうなずく大老。なんか変ですね。

レイは「レイ・サークですよ大老(せんせい)。ほら、立てますか」とまるで認知症の老人に対して話しかけるような話し方。レイはいいます。「この人はもうずっとこうさ。何もかも忘れてる」

!!!

!!!!!

なんと!

ロビンとフィルの驚く顔。読者も驚くしかない。

「王にはディアが必要なんだ」

・・・

・・・・・・・・・・


なるほど・・・・

それでディアの天恵が明らかになる場面と、この場面を重ねなければならなかったのですね。

しかしディアがいなくなってからのレイとの会話の場面では、こんなことはなかった。逆に言えば、ディアの天恵によって大老は正常さを保っていたということなのでしょう。それがクエンティンの呪いの発動によって途切れてしまったとするなら、大老はディアと再会するまで、この状態が続いてしまう、ということになってしまいますね。

しかし、「DXが好きだけど自分の気持ちを殺して大老に嫁ぎ、新王の王妃となるという運命を引き受けているけなげな女性」という印象だったディアのポジションが、全く変わることになります。

これには驚きました。王をサポートするためにディアがいるというよりも、ディアの存在そのものが王に取って不可欠の存在である。そして、王の「正常さ」のなかで、ディアの意志がどれくらい反映しているのか。

元々、ディアは巨大な存在ではないかと思っていたのですが、王に嫁ぐということがわかったときからどちらかと言うと「ここまでの存在か」と思ってしまったところがあったのですが、どうしてどうして。どこまで巨大な存在なのか、とてもわくわくしてきました。

場面はクエンティンの城に戻ります。

ディアとクエンティンのやり取り。大老を操っているのでは?と聞かれたディアは、「あなたが想像しているようなこととは違うわ」と答えます。クエンティンはしかし、「私もあなたも自分の王のために天恵を利用しようとDX公子や妹に近づいた?」と迫ります。そしてイオンに言及。「そうだあの妹君がルッカフォート家最後の一人になるかもしれない。まだ15歳だったか。純真無垢で実に操りやすそうだ。命は取らないであげよう」

それを聞いたアイシャ=イオンはブチキレます。カツラとメガネを投げ捨て、怒りの形相。いや、「イオン!」と大向こうから声をかけたくなります。ディアに続いてイオンも正体を現した。しかし、深謀遠慮系の歌舞伎でいえば白い顔の立ち役の感じのディアに対し、明らかに赤っ面のイオン。(笑)「め組の喧嘩」とかそれ系の身バレで、実に潔くてみごと。

「お兄や六甲やお父さんやお母さんを死にそうな目にあわせて・・・ディアを侮辱して!許さない!!」

待ってました!!!!という感じですね。

驚くクエンティンとユージェニ。「は!驚いたな。なんて勇ましい姫君だ」というクエンティンにイオンは胸の詰め物(笑)を投げ捨てて、「私を姫君なんて・・・二度と呼ばせない!」・・・・・・なんか怒るところが違うんじゃないか・・・(笑)

「躾のしがいがありそうだ」と薄笑いを浮かべるクエンティン。なんだこのワルモノ感。(笑)イオンはいいます。

「ディア!わかってるからね私・・・私たちはディアを知ってる!」と。

目を丸くするディア。この表情もいいです。仁王立ちするイオンの後ろ姿も美しい。ディアは、王城でも変わり者扱いでしたし、本当の理解者は、多分大老とレイしかいなかっただろうと思います。それが、イオンと友達になり、DXとも親しくなって、何かが変わって行った。このイオンの言葉、今回は、このセリフが一番よかったかもしれません。

しかしこの場面での戦いは、最終的にはクエンティンの呪いと、ディアの天恵との戦いと言っていいわけです。クエンティンは、「護られてばかりの未熟な天恵では私の呪いには勝てないよ」といい、ディアは「私は護ってくれるから彼らといるわけじゃないわ。試してみなさい!」と言い放ちます。

ディアも、本当の女王という感じですね。

この見開きのページ、天上での神々の対決、という感じになっています。

「イオンの言葉は最強の槍よ。私は盾」というディアの言葉を思い出し、イオンは「ディアが槍なら、私は盾になる!」と言い放って、ユージェニと戦います。この場面でのイオンの顔、ちょっと玉置勉強さんのキャラっぽいです。

必死にDXの腕をつかむディアを見てクエンティンは、ディアがアイシャの正体を天恵で隠していたことに気づき、その持続する受動効果は素晴らしい、と思います。しかしクエンティンには勝算がありました。

天恵と呪いは違う、呪いは拒絶すればするほど強くなる、というのです。クエンティンの天恵はDXの心を縛っている。そして一度奴隷に売られ、奴隷に堕ちたDXはその感触を忘れられない、自由を奪われ、他人に所有される屈辱。クエンティンもまた、奴隷にされた経験があるわけですから、「君には特別堪えるだろう、彼女の祈りも届きはしない」と思うのでした。

なるほど、ここでこの伏線が生きて来るわけですね。

DXを救うのは何でしょうか。ディアの祈り、ももちろん大きいでしょうけれども、まだ竜の守りがDXの肉体には残っているのではないか、という気がします。それから、さまざまな援軍も、こちらに向かっているのではないかという気がしますが、そこはちょっとわかりません。

前話のアニューラスのくだりはその後が全然わからないのでどういう風に関係して来るのかわかりませんし、まして新王のくだりがどのようにつながって行くのか、ここも謎のままです。

それにしてもディアの存在。そして、ついに借りの姿をかなぐり捨てたイオン。今回はこの二人の活躍が一番の見所。そして優しいロビンもよかったです。大老はまさか、こんなことだったとは・・・という感じで本当に驚きましたけどね・・・・

今回は24ページでしたが、本当に充実した展開だったと思います。面白かった!

来月も楽しみにしたいと思います。そして単行本は来年2月25日に発売。特装版はドラマCDと小冊子付きだそうです。こちらも楽しみにしたいと思います!
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