個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

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41年間連載された水島新司さんの『あぶさん』が最終回を迎えました。

あぶさん 103 (ビッグコミックス)/小学館

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41年間連載された水島新司さんの『あぶさん』が最終回を迎えました。

最終回の『あぶさん』は巻頭カラー。福岡に単身赴任していたときに同居していた110歳くらいのおばあさん、武藤ワカさんとの会話から始まります。ワカさんは作家で、酒蔵の主人でもありました。彼女が作った「最後の」大吟醸には、『あぶさん』と銘打たれていて、その味に感動したあぶさんは、一緒に飲みたい相手、三人を尋ねて旅に出ます。

一人目は上越の「恋の宿」の小畑さんの墓。あぶさんが三年連続三冠王をとった(!)とき、小畑さんは癌で苦しんでいたのですが、最後までそれを見届けたい、見届けるまで死ねない、と言っていた人なのです。このとき最後の打席であぶさんは野茂から(!)ヒットを放ち、三冠王を獲得します。その報告のために「恋の宿」を訪れたあぶさんは、玄関で線香の匂いを感じ、枕元に走り寄りますが、小畑さんは既に亡くなっていました。しかし小畑さんの息子夫婦は、小畑さんが三冠王の獲得を見届けてから亡くなったのだと言うのです。これは、あぶさんの中でも記憶に残るエピソードでした。

わたしは『あぶさん』は90巻くらいまでは買っていたのですが、さすがにマンネリを感じてきて最後の方は買わなくなっていました。107巻まで出るそうなのですが、要所要所はどこかで読めればいいなと思います。

二人目は、うわばみ=底なしの酒飲みのあぶさんのお母さん。それから、お母さんにあぶさんが野球の才能があると説得し、野球を始めるきっかけをつくってくれた有野さんの墓にも訪れるのです。野球生活の最後に、野球を始めるきっかけを作ってくれた人に会いにいく。きれいな最終回だなあと思います。

そして一緒に飲みたい最後の一人は、『ファンの皆様へ』というコマでした。

物語のメインの舞台だった居酒屋「大虎」が出て来なかったのは寂しい感じもしますが、きっとそれまでの回でドラマが十分展開したのでしょう。だからこの最終回は、最終回というよりもむしろ「エピローグ」だったのかな、と思います。

新世紀エヴァンゲリオン(1) (角川コミックス・エース)/貞本 義行

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こういう終わりかたをした例がほかにあるかな、と考えると、すぐ思い浮かんだのが貞本義行『新世紀エヴァンゲリオン』の最終回でした。このマンガ作品はオンエア版とも旧劇場版とも全く違う最終回になり、ネットでも大きな反響を呼んでいました。

掲載された『少年エース』は売り切れになり、次号も同じ作品が掲載されたのです。この最終回では、シンジもアスカも記憶を失っていて、使徒に襲われた残骸すらも、それがなんだったのか誰にも認識されていないのです。それまでの物語と完全に切り離されたエピローグらしいエピローグで、しかも『再生』をイメージさせる、庵野作品とはかなり違う感触を残した最終回でした。

いきなり最終回―名作マンガのラストシーン再び (1) (宝島文庫)/JICC出版局

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かなり前になりますが、『いきなり最終回』という名作マンガの最終回ばかりを集めた本がありました。最終回だけ読むというのもそれなりに味はあります。でも最終回を読むとその前も読みたくなるのが人情というのですね。きっとあの本をきっかけに全巻大人買いした人とかもいるんだろうなあと思います。

それにしても『あぶさん』が最終回というのはなんだか不思議な感じです。連載41年だそうだから、1973年から始まったということになります。長寿マンガは多いけれども、実名のプロ野球選手が出てくる野球マンガはもう肖像権の関係上新しくは出て来ないだろうし、確かに一つの時代が終わったということができるのだろうと思います。

おつかれさまでした。

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