個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

『神様のバレー』を読みました。: 強いチームは、みんなイケイケか?

マンガには色々な名言が出てきますね。

「個人的な感想です」では、マンガを読んでいて出て来たそういう名言について、ちょっと書いてみようと思いました。

今日は週刊漫画Times4/1号に掲載された、「神様のバレー」第98話[小林と松尾]に出て来た名言を取り上げたいと思います。

神様のバレー 8 (芳文社コミックス)
西崎泰正×渡辺ツルヤ
芳文社


この作品では、進学校(中学)の弱小バレー部を鍛え上げる一筋縄では行かない名コーチ・阿月と、彼が鍛えた監督(元女子日本代表)とチームのバレーに対する取り組みが描かれています。

幸大学園は二年生の短身・小太りながらエースアタッカーの西浦を擁し、県大会の準決勝でどこかずれてるけど桁違いの力を発揮するエース・武藤を擁する寝川中学と対戦しています。

負けたくないという強い思いを持つ西浦に感化されて、他のメンバーは全力で彼をサポートするというポジティブな気持ちになる。それはよく「気合い」という言葉で表現されますが、阿月コーチは別の狙いを持っていたのですね。

彼は戦術や心理作戦において天才的、というより悪魔的なまでにすごいのですが、ここでも彼は仕掛けを仕組んでいた。西浦を精神的に追い込んで「負けたくない」というある意味ネガティブな強い気持ちを持たせ、他のメンバーには彼をサポートするんだ、という強いポジティブな気持ちを持たせる。それは、心理学の実験結果に忠実に従ったものだったと言うのです。

その実験結果というのは、要約すれば以下の通り。

『チームが一番強い状態は、「勝ちたい」とポジティブに思っている人たちの集団の中に、一人だけ「負けたくない」というネガティブな思いを持ってる人間を混ぜること。』

それに従って阿月は西浦を追い込み、それをサポートする三年生たちをポジティブな心理状態にして最高の力を発揮させているというのですね。

これは面白い、すごいと思いました。

たとえば、会社が一番盛り上がってる、急激に業績を拡大しているときは、集団としてイケイケの状態になっているときだ、と思われがちです。

でも、みんなポジティブなだけでは駄目なんですね。そういう状態で、うまくいく会社というのは中心になる一人が、負けたくない、失敗したくないという案外ネガティブな気持ちも抱えつつ、ポジティブなだけでは失敗をすぐ切り替えてしまって反省を忘れて行く面をフォローして行くわけです。

色々な例を考えてみても、そういう会社では、社長はポジティブなフリをしながら、実は全体のことをしっかりみている。ネガティブな見方もちゃんと持ってるのですね。逆に言えばフォロワーの人たちはそこをしっかり握っていてくれるからこそポジティブに最高のパフォーマンスを発揮することが出来るわけです。

社長まで踊り出してしまったら、それはヤバいわけですね。

そういうことを精神論としてではなく、心理学的な実験の結果として示してくれているところに、この作品の面白さがあるのだなと思いました。

科学的な考察というのはある意味悪魔的でもある。そんなことを教えてくれる作品だと思いました。

きょうの名言は、『チームが一番強い状態は、「勝ちたい」とポジティブに思っている人たちの集団の中に、一人だけ「負けたくない」というネガティブな思いを持ってる人間を混ぜること。』

要約してますけどね。

『神様のバレー』、面白いです!
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