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HUNTER×HUNTER 連載再開しました!内容の濃い復帰第一回でした!

HUNTER×HUNTER 連載再開しました!

冨樫義博さんの「HUNTER×HUNTER」、今日4月18日発売の「少年ジャンプ」20号で、ついに連載を再開しました。第350話「王子」です。第349話が掲載されたのが2014年の37・38合併号、すなわちお盆の合併号のときでしたから、2年近くになります。単行本の最新32巻が出たのが2012年の年末ですからもう3年半。これだけ長期間「中断」して、それでもなおかつ待望されているマンガというのはなかなかないですね。あとは矢沢あいさんの「NANA」、一色まことさんの「ピアノの森」、最近では竹内友さんの「ボールルームへようこそ」などが思い浮かびますが、一色まことさんの「ピアノの森」も中断に中断を重ねてついに最終回に至りましたので、HUNTER×HUNTERもぜひ最終回まで連載されたらなと思います。

HUNTER×HUNTER カラー版 32 (ジャンプコミックスDIGITAL)
冨樫義博
集英社


私が勧められてHUNTER×HUNTERを読み始めたのは2014年の10月で、途中グリードアイランド編あたりでお腹いっぱいになって中断しながら32巻まで読み切ったのが11月の終わり頃。それから続きが読みたくて保存してあったジャンプのバックナンバー(同じ2014年の5月頃に同じ方にOnePieceを勧められて読み始め、6月に全巻読破してジャンプで続きを読むようになったので)を少し読みましたがほんの少しだけしか読めませんでした。ネットで途中の展開を大体は把握したのですが、しかしマンガというのはいくらネタバレを読んでも実際の作品を読まなければ全然満足できる物ではないのですよね。返って飢餓感が煽られるというか、読みたくて仕方なくなる感じがありました。

この2年あまりの間でも、目次ページには毎週律儀に「今週のHUNTER×HUNTERは休載致します」と出ていましたので、多分復帰されるのだろうなとは思っていましたが、それだけに根強い人気のある作品なのだなと改めて思いましたし、復帰に向けての期待もまた高まっていました。

この休載の期間に、どれだけ多くの作品が連載にトライし、そして「俺達の戦いはこれからだ!」になって行ったかと思うと、「HUNTER×HUNTER」が実に特異な位置づけの作品であることがわかります。いっそのこと、「ジャンプネクスト」などに連載を移してゆっくり描かれたらどうかと思ったりもしましたが、掲載されてみるとやはり最前線の「週刊少年ジャンプ」で戦うべき作品なんだなと改めて思いました。

連載再開作品と言えば、今ままででもその週にそれまでのまとめが掲載されることが多いわけですが、今週の「HUNTER×HUNTER」には一切そういう措置なしです。ジャンププラスではバックナンバーの電子版(有料です)で読むことが出来て、私も少し読んだのですが、やはり単行本が出るときの楽しみにしておこうと思い、全部は読んでいません。

そして今ジャンプのサイトを見てみたら33巻は6月3日発売予定とのこと。amazonを始め、まだ予約は出来ないようですが、ようやく続きが読めるのは嬉しいですね。私は最近の読者だからまだ待ち時間は短かったわけですが、長年の読者の方々には感慨無量の方もいらっしゃるのではないかと思います。

さて、今週の内容ですが、32巻に始まった暗黒大陸編の続きです。キメラアント編で重要な登場人物であったハンター協会のネテロ会長が死んでしまって以来、ハンター協会内外の権力構造が大きく動いているなか、それまでの「世界」だった「五大陸」の外に巨大な「暗黒大陸」があることが明らかにされて、タブーの土地であった暗黒大陸に新興国「カキン帝国」が乗り出して行く。しかしこのカキン帝国の跡継ぎを巡って14人の王子たちが対立していて、そこにクルタ族の赤い目を取り戻そうとするクラピカ(主人公ゴンの友人の一人)やネテロ会長の息子と称するビヨンド・ネテロ、その事実を探ろうとするハンター協会の幹部(十二支ん)たち、また自分の興味の赴くままにタブーを軽々と乗り越えてどこへでも探検に行くゴンの父親・ジンたちが加わり、今までに増して壮大な物語が展開して行きそうな状況になっていましたね。

今週はクラピカが王子たちからハンターに寄せられた警護依頼を、信頼のおけるハンターたちと自分に割り振って誰が誰の担当をするかを決めて行く、という展開。出て来るのはクラピカの念の師・イズナビ、ゴンやキルア、クラピカと同期でハンター試験を受け、ハンターになったハンゾー、クルタ族の緋の目を探すクラピカが潜入し、結局そこの幹部になったノストラーダファミリーのバショウ、同じくそこで知り合った髪の毛を失った女性センリツ、それにキルアとゴンを鍛えた少女の体(本当はごつい)のビスケ、と言うメンバーです。

最初の3ページを読んだ感想は、異様に背景が細かく、緻密にたくさん描かれているということ。32巻の337話あたりを読んだ身からすると想像もつきません。多分、かなり優秀なアシスタントさんがつかれているのだろうなと思います。また、以前からそうですが、冨樫さんの絵はひとりひとりのキャラクターによってタッチがかなり違い、キャラそのものや背景も時期によって雰囲気がかなり違うのが印象的でしたが、今回はまた凄いなという感じです。特に200-201ページの見開きに6人の顔が並べて描いてあるのは、背景も含めて凄い感じです。

そして今回はストーリーを説明する関係上か、小さなコマが結構多いですし、説明セリフもかなり多い。もともとHUNTER×HUNTERは説明の多いマンガではありましたが、今回は特に多い感じです。202ページなどは1ページに8コマ(セリフはトータル59行!)も詰め込んでいますし、204-205ページはクラピカの思考のみで104行あります。こういう破格の構成が出来るのも冨樫さんならではだろうなと思います。

そしてもう一つの印象は、クラピカが登場する場面は今までも闇の濃い場面が多かったのですが、207ページ以降の第14王子ワブルとその母親オイトとの場面。黒っぽい、闇の多い絵が続きます。HUNTER×HUNTERの面白さは、この闇の濃さの中から圧倒的な面白さが浮かび上がって来るところにあって、「幽☆遊☆白☆書」の頃からそういう傾向はありましたが、特にHUNTERのキメラアント編はそれが圧倒的でした。

このオイトとの会話もやたらとセリフが多い。しかしアクションのないこういう回は連載で何回も続けるとだれて来てしまいますし、OnePieceなどではギャグをはさみながら展開するからまだいいのですが、さすがにこの緊迫したやり取りにギャグははさめない。一つひとつの絵にアングルを工夫し、セリフの背景の絵を変えながら描いて行くこのやり方は、冨樫さんもまた新しい境地に達したのかなという感じがします。とても映画的でありつつ、やはりマンガでしか描けない表現なのではないかと思いますし、213ページの王子を抱いて椅子に座る王妃とその前に立つクラピカが向かい合っている場面などは、シンプルですがぞくぞくします。

秘めた目的を抱くクラピカと、運命を知って自らの過去を悔い、幼い王子をとにかく生き延びさせたい王妃との間にはなにか共鳴する物があるのだなと思います。そしてそれぞれの王子たちの護衛が決定した場面で、今週は終わりでした。

やはり、HUNTER×HUNTERには、この作品にしか描けない世界が描かれていると思いますし、連載再開までは一体どういう状態で復帰するのか不安はあったわけですが、やはり圧倒的な存在感がある作品が帰って来たという嬉しい気持ちが多いです。

目次ページの一言コメントを見ると、冨樫さんは寝たきりの状態が長く続いたようです。以前から腰に問題があると言われていましたが、やはりそうだったのでしょうね。椅子に座れるようになって、その幸せをかみしめているとのことでした。

まだいろいろ大変そうですが、これだけ待望されている作品もなかなかありません。無理しすぎないように描き続けていただければいいなと思います。

お大事に&頑張っていただきたいと思います。
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