個人的な感想です。

マンガ・アニメの感想を書いていきます。『進撃の巨人』『ぼくらのへんたい』『ランドリオール』など。

コミックゼロサム12月号でおがきちかさんの「ランドリオールLandreaall」第162話「夢は逆夢」を読みました。




コミックゼロサム12月号でおがきちかさんの「ランドリオールLandreaall」第162話「夢は逆夢」を読みました。

今月のランドリは巻頭カラー。何か秋っぽい彩りです。個人的には見開き3ページ目のイオンの表情がいいなと思いました。

そして第29巻の発売予告、限定版はオリジナルアニメDVDが付属とのこと。さてどのような作品になるのか。設定画も公開されていましたが、おがきさんの絵よりかなりいわゆる「アニメ絵」よりの印象。監督はエヴァの原画を担当し、「ああっ!女神さま」の監督をした合田浩章さん。制作は「暗殺教室」等で制作協力をしているウィルパレット、とのことです。2月25日発売とのことですので刮目して待ちたいと思います。

今月はノーアクション、会話回の展開でしたね。場所はアカデミー、基本的にDXとライナスの会話で話が進んで行きます。カラーページを含めて23ページです。

クレッサールで奴隷に売られたDXはライナスたちに救出され、その後クエンティンに挑むために奴隷市場=黒虹で奴隷にされていた人たちを傭兵として雇うわけですが、資金がないのでDXは自分の右腕の竜創を担保にしてライナスから金塊を借りたわけです。竜創はランドリ基本知識の一つですが、3巻(だったと思う)でDXがエカリープの歌う樹に縛り付けられ竜を封じていたマリオンを救うために火竜と戦った際についた右腕の傷で、竜の力が発現するDXのお守りみたいなものであると同時に、その骨は死後強力な剣になり得ると言うものですね。ライナスはそれに目をつけていて、「死んだら右腕を俺のものにする契約をしろ」と以前から迫っていたわけです。

ライナスたちがアトルニアの首都・フォーメリーにあるアカデミーに戻って来ている描写は先月まではありませんでしたから、今回の会話は彼らが帰って来てすぐ、ということになるのでしょう。巻頭カラーページに描かれているのはライナスとルーディー、DXとイオンと六甲です。これは二人が帰国したときでしょうか。ここでライナスが、不機嫌そうに竜創の契約は白紙だ、と言ったのでした。

で、場面変わって男子のぐだぐだ会話。そこにいるのはDX、ライナス、ルーディー、フィルとティティというメンツです。ライナスがハーとため息をつきながらテーブルに突っ伏しています。

竜創の契約が白紙になった経緯をライナスが話します。DXはクレッサールでクエンティンを倒した際に手に入れた沙竜(サリ)を黒虹にあっさりとプレゼントしたわけですが、この沙竜とはお金で買えるようなものではなく、それを持つことによって砂漠を流浪する集団も部族=里になることができ、その竜の力で自活して行けると言う貴重な神器なのですね。

で、結局黒虹の奴隷商=新たに里の長になったカリファが、DXが傭兵代として支払った金塊をライナスに返して来て、DXの借金はチャラになったから、契約はもう白紙になった、というわけなのです。

ライナスとルーディ—は傭兵たちを黒虹に送り届けて、そのあとすぐ移動してしまったということで、黒虹がどうなったかは彼らも知らないと言うことなのですが、DXは空を仰いで明るい顔をしています。ルーディーも「金を返してくれたんだから悪いようにはなってないんじゃないの?」といいます。イプカのこともそうですが、これでクレッサールがらみの伏線はだいたい解決した雰囲気がありますね。

まさに一件落着という感じです。

ライナスたちはロビンの件に深入りしようとしてベネディクト卿からライナスの父・サイラスに警告が行き、二人ともクレッサールに飛ばされて貿易商にして玉階(そのときはわからなかったけど)のオルタンスの元で商売に従事する羽目になっていました。

結局ライナスたちはたまたまDXを救出することになったわけですが、砂漠の毒と熱で弱り切ったDXをライナスは「回す」ことに成功したことを、DXは記憶がないので信用していません。

ライナスとルーディーがアカデミーに戻って来れたのは、ロビンの問題が解決したからだ、ということがここで明らかにされます。

「フィルのおかげだね」とルーディーは言います。フィルがロビンをつれて大老に会いに行った件のその後が、「ロビンは身元を隠したままで大老が手を打ってこれからも会う機会を作ってくれることになった」ということで、「波風を立てない形で」ロビンは唯一の身内と判明した大老と会うことが出来るようになった、ということがわかりました。

大老は「男子の子孫が絶えている」という理由もあって新しく王に推戴されているので、もしロビンの存在が公になったらまた大変なことになる、ということでこのあたりはガタガタしていたんですね。

しかしそこが「丸く」おさまったので、この件に連座?して飛ばされていたライナスとルーディーも戻って来ることが出来たということのようです。

ライナスとルーディ—は「フィルは漢(おとこ)だよね」「おっそろしくおもいきったことやりやがったな」と感心していてフィルは戸惑いますが、実はそこまでやらせるつもりは二人にもなく、フィルがある意味先走って暴走した、ということがあきらかになってちゃんちゃん、ということになりました。

まあそこは、フィルの友達(ロビン)を思う気持ちがすべてを成功させたわけで、つまりまあ、この話の主役はやっぱりフィルだったんだな、ということがよくわかりました。

まあ恐れを知らないということは怖いことだ、ということでもありましたが。(笑)

場面は変わり、共同浴場に来たDXは他の学生と捕虜にされた(本当は奴隷ですが)話などしたりしています。そこにライナスが呼びにきました。

ライナスがしたのはちょっと重大な話。クレッサールの「古の竜(デュエタウス)」は寿命が来てる、というのです。

ランドリの世界では、竜が国を護っている。リドの国ウルファネアでも、ウールンの国パンテルイモノスでもそうなのですが、アトルニアには竜がいません。クレッサールには古の竜がいて、沙竜はその力を蓄えて調整する神器であり、それを使って人々は護られていたわけですが、黄金沙竜(=古の竜でしょうか)が滅びようとしているなら、その道具の力も意味がなくなるのだというのです。

アトルニアにはもともと竜はいないのですが、それによって危険種=モンスターがたくさん出る。それを抑えて戦っているのが傭兵たちなわけですね。黒虹はDXによって、傭兵の里として自活する道を開かれた、とライナスは指摘します。

クレッサールは「砂の掟と部族の国」。アトルニアのように騎士団を組織するには向いてない、とライナスは言います。アトルニアは本来王のいる国ですから、騎士団があるわけですね。しかしクレッサールは王はいないので、危険種が出るようになれば、確実に需要が伸びるのが傭兵だ、というわけです。

ライナスは、自分とDXでクレッサールに傭兵を売る、という商売を思いついたわけです。

確かにそれはスケールがでかい。ルーディーの作った宝飾くらいでは商いとして小さいですからね。

アトルニアで傭兵の街は、DXの故郷であるエカリープとその近くの西交易街(オーバールーン)。国の反対側ではありますが、頭数が必要なのは最初だけで、あとはクレッサールで傭兵集団を作ればいい、とライナスは言います。

DXはそれを聞いて、オズモおじさんに話してみる、と言います。オズモは議会の議長ですから、そこに食い込む方がいいと。DXは、クレッサールの流民たちが奴隷になるのを防ぐためにも、それは良いアイディアだと思ったのですね。

それを聞いてライナスは父サイラスに話を付け、カディス家のキャラバンで傭兵を運ぼう、と言います。これが出来たら流民に仕事が出来て盗賊も奴隷も減ると。ライナスとDXは二人で未来を描くのでした。お前が領主になる頃には俺と大儲けだ、と。まあこのコンビがわりと素直に夢を描いているのは何かこそばゆい感じはしますが、まあ人はこうして大人になって行くんだなと思いました。

これは政治ですね。政治が絡んだ大きな商売。ライナスもついに王位継承候補・DXを後ろ盾にして政商として活動を始めるか、という感じになりました。二人とも意気揚々という感じです。

が。

オズモやサイラスはこの話を鼻先であしらいます。実はもう5年も前から、この計画は進んでいたというのですね。古の竜の力が弱まり、国境の駐屯地に逃げ込むクレッサールの民が出始め、救助や街道の警備を騎士団が引き受けて、長老会議も態度を軟化させ、だからここ数年国交がうまくいくようになった、というわけです。

南タウスマルの騎士団の支団長・マナーズがクレッサールの事情にとても詳しいのがどうしたのかと思っていたのですが、それもそう言う事情だとわかるとなるほどという感じですね。

カディス家はもう傭兵と学者を手配する契約を既に8つも落札しているわ、議会では奴隷制の廃止を含めた計画がもう10年先まで通っているとか。

だあ。大人たちには敵わない、みたいな話になりました。ちゃんちゃん、です。

まあ、こういうストーリーだからということはありますが、DXやライナスが凄い活躍をすると大人が霞んでしまう、というふうにどうしてもなってしまうわけですが、ランドリオールの面白いところは、まだまだ大人には敵わない、というエピソードを必ず入れて来るところだな、と思います。

再び男子ぐだぐだ会話。今度はテーブルに突っ伏してため息をつくのはライナスとDXの二人です。

「5年遅れ」と言われた二人をルーディ—は20年後には追いつくんじゃないの、と慰めますが、ライナスは10年で追い越す、と息巻きますがDXは「ルーディーかしこい飴あげる」・・・平常運転に戻りました。

今回は「大人にはまだまだ敵わない」というオチになりましたが、ランドリ世界の、特にクレッサールの事情がかなり具体的に説明されていて、今回はこれを説明するのがストーリーの狙いだったのかな、と思いました。

アクション場面もなく、ディアやユージェニと言ったきれいどころも出て来ない回ではありましたが、こういう回こそまた後から何度も確認するようになるんだろうなとも思いました。

また来月号を楽しみにしたいと思います。
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